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東京ゴッドファーザーズのレビュー/感想

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90点(全体) (napier) ,2013/3/8

クリスマスの夜に捨てられていた赤ちゃんを3人のホームレスが拾うところから始まる数々の奇跡の物語。

寂れた町の馬小屋で生まれ後に重荷を背負う全てのものの代弁者となり奇跡を起してまわったとされるイエス・キリストがモチーフとして明らかに意識されているように見受けられた。そうでなくてもあるいは赤子を神聖なものと見る文化は多くの地域で見られるだろうけど。迷える一匹の子羊の例えよろしく、赤ちゃんを通して一人ひとりの固有な人間にスポットライトが当てられていく。

酒とギャンブルで家族をなくしたおやじ、身寄りのないオカマ、父を刺した娘という社会からはじかれた3人が、「清子」と命名した哀れな赤ちゃんのために奔走するとともに、逆に3人は不思議な因果の巡り合わせのもとに幾つもの奇跡を見ることになる。

作者のご都合主義が透けて見え人工臭い物語は数多く存在するが、本作ではあくまでも奇跡が奇跡として表現されている。福音書における奇跡をどのように解釈したらよいのか現代人が戸惑うように、創作臭くない奇跡を創作のなかで描き出すのはなかなか困難なのである。

奇跡らしさを本作から素直に感受するためには、おそらく赤ちゃんの聖性が前提されるだろう。そして赤ちゃんの聖性を認めることは、結局はイエスが言ったように、全ての人間は神の子であるという感覚を取り戻すことに他ならないのではないだろうか。

どん底で大事なものを再発見するという、物語の王道を骨格にしているのも、分かりやすさのポイントだろう。


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