『偉大な作品』 そう感じさせる出来映えであった。
子供向けの手塚風味テレビ版などとは比較にならない。
手塚作品にありがちな「人間の愚かさ」という点を強調せず、人間の生きる素晴らしさや儚さを描き、それを昇華させることにより、手塚作品の持つ「古臭さ・稚拙さ」を打ち消した逸品と覚え申した。
手塚治虫…敗れたり!
一作品としてはそこそこ素晴らしいが、
手塚ファンにとってはかなり見苦しいものになっている。
原作のイメージを壊したくない方はあまり見るべきでない。
(2話と6話、キリコ像が崩れる4話の3つは特に)
それでも2話以外は演出とシナリオに無理が無く、十分楽しめた。
10話、5話、1話の順にお勧めしたい。
私の見た作品の中で、5話と6話は素晴らしい完成度を持ったアニメ史に残る傑作です。レビュー数を見て、あまり評価されていないのかなと非常に残念です。
「5話 サンメリーダの梟」、「6話 雪の夜話 恋姫」、「10話 しずむ女」は、一度騙されたと思って見て欲しいと、強くオススメできる名作です。
(シリウスアイズ評)