新感覚ゾンビアイドルアニメ。見ているほうも新感覚で、笑いたくて見てたのか、曲を聞きたかったのか、ストーリーを追いたかったのか不思議と次週を期待して待ってました。
よくギャグ寄りのアニメで、急なシリアスシーンを入れてそのギャップを演出することがありますが、ゾンサガは最初からどちらも主題としていてどちらとしてもよかったです。
ワンピースのブルックのスカルジョーク並みに、ゾンビジョークはもうテッパン。8話は笑ってるのか泣いてるのかよくわからない感じで見てました。
正直、一期で忘れ去られる暇つぶしアニメだと誰もが思っていました。終わってみると、2018年を代表するアニメとなりました。
このアニメは、ストーリーがいいとかキャラクターがいいとか(それらももちろん良いですが)そういう細かいところでなく、総合力というか企画力・プロデュース力が凄かったんだと思います。
キャラクター・設定・楽曲などどれが欠けても成り立たちません。声優の本気のニワトリ鳴き真似とか、ヒロインの引くほどマジ変顔が見られるのはこのアニメくらいかもしれない。(適当)
ゾンビものですが、一種の黄泉がえりものです。誰が生き返らせたのか、どうやって生き返ったのか、ばれるのか、生前の関係者と会うのか、そして最後に2度目の別れが来るのか・・・
途中から、最後は絶対にゾンサガロスだろうなって思ってました。しんみりと最終回を迎えてしまうのだと。ですがそんなことはなくむしろ爽やかに終わることができました。
そんなのが苦手な人でも十分おすすめできると思います。
なんといっても盛り上げたのは、ライブでした。
CGが多かったですが良く出来ていて、敢えてのぎこちなさも伝わるし細やかな表情も読み取れるようでした。
とくに「ヨミガエレ」のさくらの踏み込むワンシーンは、まさに伝説に残ったんじゃないかと思います。
踊りはとてもキャッチーで、それぞれが少しずつ違う動きをしているので、何度も見返してました。後ろに下がってジェスチャーなんて、指摘されるまで気づかなかったです。
楽曲は、全体的に人生応援歌といった感じで、死んで這い上がってきたフランシュシュだからこそ歌えるものとなっています。
歌は当然上手いですが、それぞれの個性がよく出ています。特に7話のゼロからマックスに持っていく純子の歌声はシビれました。