(ネタばれ) 砂の海に漂う泥クジラという船、、凄く良い雰囲気なんですが、幾話にも渡る戦争、狂った人達などによって大部分が損なわれてしまったような気がします。しかも、戦争の原因やそれに伴う敵国のキャラの説明、当然しなければならない泥クジラの民たちの説明、これらの量がとても１２話では対処できないです。となれば、設定を全く説明しきれないわけですが、もっと問題なのは、話が多く設定面に向くようになり、肝心なストーリーの展開が疎かになってしまったことでしょう。正直、観終わって、何を軸として何を訴えたいのかさっぱり分かりませんでした。最終話の自分たちで舟をこぎだすって辺りで、やっと展開が見られてくるものの、もはやタイムオーバー。１２話見てこれだけでは納得がいきません。
泥クジラの世界観出しは良かったです。背景等が魅力的で、こうした面白さは終始安定していたと思います。設定ばっか出して、それすら満足にできず、ストーリーに至ってはほぼ何もってなるくらいなら、こうした不思議世界観だけでやった方が良かったと思います。
１話の掴みだけ成功してそこから右肩下がり、という残念な作品でした。あの終わりで２期が来そうにないのも辛いところです。
