丸々とした絵柄からは想像もつかない濃厚で重圧な話が続く。
冒険物のお手本のような、ワクワクドキドキさせてくる構成。
よくある他の異世界系とは一線も二線も違う素晴らしい出来となっている。
死してなお白笛の言葉だけは信頼される辺り、ただの階級制度では無い技能の高さと異様さを感じさせられた。
細かい部分に突っ込みどころがない訳ではないが、ファンタジーとして捉えれば全体的にとても作品世界に入り込みやすい。
背景もBGMも最高級で、世界観も独特だが理解しやすく、これは高い評価に異論無し。
惜しむらくは話が全く完結していない所だが、終わり方自体は大変美しかった。