人類を抹殺するという本能を持って生まれた少女と過去の悲惨な体験から困っている人を見捨てられない青年を主軸にして話が展開していく作品。
何にも予備知識がないとただのグロいアニメって思うかもしれないが私はこの作品を高く評価したい。
一見萌え絵だが腕とか首とか心臓とか吹っ飛びまくりです。スクイズとかひぐらしとか比べ物にもならないほどですね。
まあこの過激な残酷描写がこの作品にとって良いか悪いか別として一番の特徴になってます。
でもベクターの力を使った戦闘は単純にカッコいいと思う。
グロや残酷な描写が目立ちますが話が後半になっていく（第８話くらいから）につれ、ただ残酷なだけとは言えない悲しみが伝わってきます。
最終話の蔵間のあのシーン(ｱﾆﾒｵﾘｼﾞﾅﾙ展開)は物凄く感動した。
しかし、描写不十分なところや話を強引に引っ張っていった感じがするところがあるので惜しい。
あと、主人公の家に女の子が居住するという最近のアニメにありがちなハーレム的展開だが、居場所を追われた登場人物達が寄り添って擬似家族を築いていくドラマもきちんと描かれていて良い。
他にもオルゴールと時計といった象徴的な演出、ほのぼのとしたシーンに突然入り込んでくる緊張感、一話一話の話の密度の高さ、そして重いテーマをしっかりと据えてそれにちゃんと決着を付けた点などが評価できる。
それと聖歌風ラテン語OP曲「Lilium」と哀愁たっぷりED曲「be your girl」がとても良いです。
ちなみに独語が元であるエルフェンリート(Elfen Lied)という言葉は英語で(Elf Song)。つまり妖精の歌って意味です。
