(ネタばれ)ベローネ女学に通う美墨なぎさと雪城ほのかの友情、心の成長、プリキュアとしての戦いを描いた傑作。週一の放映で二年間ほぼ二人だけで戦い抜いたそのプリキュアの熱き魂に感動せずにはいられないだろう。主人公の黒いほう美墨なぎさは運動神経抜群で人望も厚く、女子にももてもてだけれども実は女の子らしいとてもキュートな娘です。白いほうの雪城ほのかは頭脳明晰で眉目秀麗、仲間からの信頼もあつく、しかし精神がめちゃくちゃタフで絶対に折れない心を持っています。
長年続いているプリキュアシリーズの初代として様々な金字塔を打ち立てましたが、百聞は一見にしかず。感動の大作です。
【音楽】担当は佐藤さんですね。壮大な感じのオケ調のBGMはアニメにさらなる命を吹き込んでいます。OPとEDも素晴らしい。聞いていて元気になりますよ。
【声】満点。文句のつけようがない。なぎさとほのかの声は本名さんとゆかな以外考えられません。声優とはこうあるべきだというお手本のようなアフレコです!
【キャラクター】ぶっちゃけありえない!くらい性格・個性が掘り下げられていて、すごく可愛いですし、共感したり応援したくなるキャラクターが多いです。脇役から敵に至るまでみな細かい感情の部分までの掘り下げがなされていて素晴らしいです。
【シナリオ】プリキュアは戦う伝説の戦士なのですが、あえて日常パートのシナリオが神であると評しておきます。戦いは敵を倒してしまえばおしまいですが、日常パートはなぎさたちの成長を描いていくのですごく深いですし、心が洗われます。
【演出】とても良いです。
【作画】唯一の問題点はここだけ。やはり毎週もので一年通しなので、作画崩壊が避けられないですね。はなしはすっとびますが、個人的にはスピンオフOVAか深夜枠ワンクールで大人向けのふたりはプリキュアを好作画キープで作ってほしいです。やはり、作画で忘れてはならないのは川村敏江女史でしょう。この方が作画監督の回をお見逃しなく。
作品を一言でくくると「折れない心」。プリキュアは毎年のように新シリーズとなって続いていますが、各々を前作と比較して見るのではなく、その年の作品は完全別物と思ってみたほうが良いです。