スポーツ物の熱を全て凝縮したような作品。
個人的に2014年のアニメの中で最も面白かった作品の1つです。まず内容面では、各キャラの心情描写が優れており、持つ者と持たざる者の苦悩が痛いほど伝わってきます。また、台詞回しが憎いほどかっこいいですね。
美術面では、キャラの造形が写実的な点が特徴です。一般的には敬遠されるタイプの絵柄かもしれませんが、内容面の良さと試合のシーンを中心とするアニメーションとしての良さも相まって、最後にはどのキャラクターもとても魅力的に見えました。
昨今ではキャラの造形が華美で、キャラ数もとにかく沢山出すという傾向の強い中(批判ではなく)、当作品はアニメーションで勝負している点にとても好感が持てました。