ファンタジー要素が無いに等しいSFマインドにあふれた
近未来での宇宙開発を題材にした作品。
人類が本当に迎えるかも知れない未来を
リアルに描いていてとても興味深いです。
『planet-es』とも読めるタイトルからして
哲学的な匂いがプンプンしますが
ドラマ性・テーマ性もとても高く
宇宙事業という舞台設定を抜きにしても
現代の状況にも当てはまる様々な問題
(身近な職場的なものから全地球的な
国家間の貧富の格差問題まで)を表現していて
提示されるテーマは考えさせられるものが非常に多いです。
その上で展開される人間ドラマは欲望が生んでしまう人の持つ
深い「業」のようなものや、それを抱えながらもそれでも
先へ前へと進もうとする人の「強さ」みたいなもの
(これもまた人類の持っている業なのかも知れないが)を
感じさせます。
個人的にとても好きな作品でハイティーンから大人まで、
特にこういうのが好きな人にはとてもオススメな作品です。
追記:原作もベクトルが違うだけでアニメに負けず劣らずの
良い作品だと個人的には思います。