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惡の華のレビュー/感想

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80点(途中) (napier) ,2013/4/6

原作未読、1話視聴
タイトルはボードレールの詩集から来ているらしく、それだけでも今後の展開に割と期待が持てた
軽い気持ちでタイトルや題材に使うには忍びない傑作であることから、作者はきっと悪の華に心酔した経験があるのだろう
実体のない言葉に過ぎない「悪の華」(悪の華に記されたボードレールの経験とそれを読者が読むという二つの経験)がいかに読む者の心に影響を及ぼし、現実に働きかけるのか、これが大枠での発想の下敷きになるのかな?

印象に残った諸点を挙げると、まず実写を意識したリアルな作画と、おそらく実体化させた「悪の華」のアニメらしい作画の対比
まばたきさえなかったものの体の細かい揺れが常に入るのでやけに生々しい
実写では陳腐になるし、一般的なアニメの技法ではマニアックになりすぎる、あるいは変わり映えしないという判断から、その中間を選んだのだろうか
実際、実写にするよりも余程リアリティがある(単なる真新しさもあるだろうけど)
1話では舞台の静かさや日常の繰り返しが強調され、BGMによって気だるさとざわめき、緊張感が際立てられる
こういうのはホラーの演出に多いんじゃないだろうか
これを作画の手抜きだとかテンポ悪いだとか感じようによってはそう受け取られうるが、日常の底の方でささやくように通呈する不協和音は、耳を澄ませなければ聞き取れない
つまらない描写を繰り返したことによって、悪の華との非日常的な出会いをとても気持ち悪いものにできていた
それからEDへの接続もよく、この作品で監督が表現したいものがその不協和音に如実に表れているように思われた

視聴者も探り探りの1話では、初期設定のほとんどが謎であるため、多少の単調さがあっても興味を保てるが、2話以降では、今回の出会いを深まる謎と合理的なゴールに向けていかに展開させるかが問題になる
原作がいまだ未完らしいので、最終的な着地点が見えているのかなど不安な点もあるが、取りあえず内容のあるアニメとして今後に期待できそう


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