(ネタばれ)渡辺信一郎×菅野よう子、ということで期待していた本作。期待にたがわぬ良作でした。特に演奏シーンは圧巻です。原作既読。
[ストーリー]
父親の都合で横須賀から佐世保へと転校になった高校生、西見薫は川淵千太郎との出会いをきっかけにジャズにのめり込み、また千太郎の幼馴染、迎律子に恋心を抱く。
60年代が舞台の音楽、友情、恋愛を扱った青春学園もの。全12話でコミック全9巻分を網羅しているため、かなりの駆け足感はあるものの、個人的にはだれることがなく良かったと思います。
基本的にストーリーは原作準拠ですが、省略や微妙に変えているところはあります。
終わり方が原作と少々違いますがどちらもいいと思いました。
特に教会でのセッションはアニメオリジナルの演出ですが良改変でした。
それ故に最終巻の内容をもう少し扱って欲しかったです。
[キャラクター]
主人公の薫は優等生っぽいところはありますが、神経質で暗いところもあって、主人公にはちょっと珍しいタイプかも。
対する千太郎は豪胆でいかにも昔のバンカラ風。
作品の年代設定もあってキャラクターも一昔前の漫画にいそうなタイプが多いです。
[音楽]
本作の見どころ(?)の1つ。ナベシン×菅野のタッグによるジャズ音楽といえばカウボーイビバップが浮かびますが、こちらは60年代の設定なためモダンジャズが中心。トッププロの手による高品質の音楽は流石の一言。ジャズ以外にも菅野さんらしいBGMもあります。今期のアニメでは「峰不二子という女」と並んでサントラの欲しくなる作品です。
[映像]
ナベシン作品は作品ごとに映像のスタイルが違うのですが、今作は温かみのある絵柄が内容とマッチしていました。ただ作品の性格上しょうがないのですが、ビバップやサムチャンのようなスタイリッシュさはあまり感じません。それでも演奏シーンの作画は神懸かっていました。腕や体の動きの再現、音とのシンクロ具合はこれまでのどのアニメをも凌駕しているのではないでしょうか?
[総括]
豪華な演奏者を揃えたことでクォリティーの高い音楽を実現し、映像もそれに負けまいと素晴らしい作画で応えていました。このアニメそのものが音楽と映像によるセッションと呼べそうです。