(ネタばれ)個人的には、神アニメと言えるレベルの作品でした。
囲碁を通しての人間ドラマとSF要素も加えた感動的なシナリオ、物語を作っていく登場キャラクターのひとりひとり、それらを視聴者に伝えるための演出、次回予告ですら秀逸で、どれも今まで見たアニメでトップレベルでした。幾度となく鳥肌が立ちました。
佐為と唐突の別れの後、
「佐為に打たせてやればよかったんだ、初めから。」「俺なんかいらねぇ。もう打ちたいって言わねぇよ。」「神様、お願いだ。初めに戻して。あいつと会った一番初めに、時間を戻して。」
ヒカルが佐為の棋譜を見て言ったセリフですが、その時ヒカルにとって囲碁は人生そのものだったはず...。佐為の凄さを痛感すると同時に、佐為がヒカルにとりついた理由を改めて考えました。
(ここから妄想)佐為自身はヒカルが成長するたびにその理由を感じていましたが、個人的には逆なような気がします。この作品はヒカルが主人公ですが、この世界観の本当の主人公が佐為で、「神の一手」をこの時代では極められないから消えたのでは...という。
映画ゲド戦記の主人公がゲドじゃない的な。
作品自体から囲碁への愛情が伝わってきました。これは価値のある作品だと思います。
追記:北斗杯予選編を見ました。本当に面白い。続編が作られなかったのがもどかしくて仕方がないです。87→90