8回ほど繰り返し鑑賞しています。
特徴・感想
主題とおり魔法少女達が織り成す幻想話ですが、ぬるい話ではなく、登場人物たちが深刻な問題のなかで苦悩し紡ぎだす物語です。
おたく向け作品と評する方をみうけますが、難解特殊な専門分野の話ではなく、よく練られた秀逸な脚本を以って人間の心情心理を描き出している人間劇が特徴であり最大の持ち味でもありすので誰でも理解可能な一般向けと言えます。
また海外の異なる民族、異なる文化圏でも好評価を得ているのはそのような普遍性を持つ人間心理や心情を鋭く抉りつつも後口よく秀逸に描き出しているからではないかと思います。
脚本・感想
伸びしろはありそうですが、脚本演出とも非常に素晴らしいです。
設定上陰鬱な世界を背景に、合理化や否認により隠蔽される人間心理をさりげなく提示、ないしは抉り出しており、途中で幾ばくか圧迫感を感じることもありますが、結果として巧妙で清々しい脚本の妙を堪能することができ、温かさや希望を感じることができます。
更に鑑賞後さっぱりとして快い余韻を味わうことができます。
この作品に触れるたび、人間のあり様を淡々と描きつつも終局で均衡調和のとれた後口のよさを残す黒澤明の「羅生門」を連想します。
作画、映像
現代視覚芸術作品の域です。
人物の造形などに関する個々人の好みを別として視覚要素は完璧といって差し支えありません。
個々の作画も映像演出も全話に渡り高品質で秀逸、そして非常に美しく綺麗です。
色彩は、日本民族特有な色彩が良好に表れていて、日本人にとって心地良いものではないかと思います。
欧米でも好評価されていますが、彼らが日本の色彩をどのように感じて受け取っているか興味深く思います。
これら芸術的な映像美・色彩は「化物語」「まりあ†ほりっく」などでも味わうことができます。
聴覚要素も映像とよく調和して独特固有な世界を作り出しています。
一度聴くとハッとするような曲なども散りばめられていて記憶に残る場面を作り出しています。そして声優陣も素晴らしい仕事をしています。
「化物語」につづき、新房シャフトはシャフトの知名度向上や製作品への共感や信頼性を一層強固に成し遂げたのではないでしょうか。
ベた褒めに偏りましたが、
素晴らしい仕上がりの固有作品です。