決してアニメ史に残る名作とは成り得ない、しかし佳作としてなんとなく人に勧めてみたくなる。そんな作品です。
ゆっくりとしたストーリー展開、あまり動きのない巨大兵器の戦闘、目を引くとは言い難いキャラデザイン等、本放送時の印象はなんといっても地味。この一言につきます。
MIBに似た感じの、異星人とのファーストコンタクトにまつわるアレコレを話の本筋としていますが、それより自分が注目したのは、昨今のアニメからはすっかり姿を消してしまった、まともな大人たちの存在です。
子供たちに対して決して必要以上の干渉はせず、しかしやるべきことはしっかりやる。
コドモ大人ばかりの深夜アニメを見慣れている目には、非常に新鮮に感じました。
当時は自分もすぐに視聴をやめてしまったクチですが、いま初めて視終わって、逆にそれでよかったと思いました。
今のアニメもせめて半年に一本くらいはこういうアニメを作れるような多様性がほしいところです。
頼むよ、NHK。