《概要》
裏世界で殺し屋稼業を営むミレーユ・ブーケのところに、謎の女子高生暗殺者の夕叢霧香からの「過去への巡礼」という不可解なメッセージ。ひょんなきっかけでコンビを組むことになったミレーユと霧香の殺し稼業のガンアクションと宗教色の強いサスペンスという異色なアニメ。
《感想》
後に監督の真下耕一三部作と呼ばれる少女ガンアクションの第一作。これがきっかけでMADLAXとエルカザドが作られたということだから、ある程度のクオリティは保証できる。しかしながら、おそらく予算も少ないゆえに、全体の物語や作画は並レベルであり、うまく演出と雰囲気づけでまとめたといえる。個人的にはここまで落ち着いたアニメというだけで貴重であり、好みである。背景にあるキリスト教異端思想の雰囲気や百合モノやガンアクションやいろんな観点で楽しめる反面、万人受けするものではないことは確か。
《おすすめポイント》
まどか☆マギカで脚光を浴びた梶浦由記の音楽の魅力がいたんなく発揮されている。正直、ガンアクションものとしては作画が微妙なところはあるが、随所に出てくる霧香のアクションの数々は音楽もあいまってクールで崇高な印象を与え、良くも悪くもこのアニメ独特な雰囲気を醸し出している。
《総合ポイント》【75】
ストーリー・シリーズ構成…7
作画…6
音響・音楽…9
キャラクター…9
声優・演技…8
背景美術・色彩設計…4
プロップ/メカニックデザイン…5
演出・効果…9
脚本・台詞…8
その他(雰囲気・世界観など)… 10