とても素晴らしい出来だと思います。
背景美術なども含めてグラフィックはとても素晴らしく、
ストーリー、演出もシリーズ内でも冠絶していると思います。
2時間半以上の長尺にもかかわらずストレスなく楽しめるのは
いつかの"エンドレスなエピソード"とは違い、尺に対しての
ストーリーの"密度"が適切で物語を"過不足"なく描ききって
いるのが大きな要因なのでは無いでしょうか。
これを見せられると大不評だった「エンドレスエイト」等を
含む2009年のシリーズはこの「消失」の(過剰ではあるが)
壮大な演出的な前振りだったのだな(もちろんアレで納得は
できないですが)と思わされてしまいました。
ただ、この映画を楽しむためには今までのTVシリーズを全て
見ていなければならないという点ではあまり一般向けの作品
とはお世辞にもいえないのでそこは大きなマイナス点です。