(ネタばれ)ネタバレにご注意ください。 20
あれはGBだったか、SEEDが終了したすぐあとに出たGジェネレーションというゲームがあって、やららと音楽が印象に残っていたのを、今でも思い出せます。
その曲は、SEEDのエンディングテーマの『あんなに一緒だったのに』でした。今聴いても「ああ、名曲だな」としみじみと思います。
この頃からOPやEDの重要性、特に世界観との一致という点について考えるようになりました。
ただ流し見でアニメやドラマを観るなら、さほどの重要性を感じません。
「ああ、いい曲だね」などと他人事のように見るのも楽しみのひとつだと思います。
僕は観る以上は、できるだけ集中できて、楽しんで見れるのがいいと思います。
集中して観るには、日々を過ごすリアルな日常から、いち早く作品の世界観へと同調する必要があると思います。OPには、その役目を果たすような導入部として、僕は評価に10点分けています。
EDは逆に、作品の世界からリアルな日常に戻ってきて。冷静さを取り戻し、感想なり今日の話の反芻なりをする役目だったり、または、作品のクライマックスをさらに劇的に感じられるような役割だったりを担うものとしての重要性を感じて、こちらもまた10点の配点を割り振っています。
翻ってこのガンダムSEEDは、OPEDに名曲揃いでラインナップに穴がなく、合わされる絵なども世界観とかなりの一致度で作品の魅力を強力に増幅していると感じます。
細かなところでは、イチイチ突っ込むのも面倒なくらいのツッコミどころが満載な作品と思いますが、そこを指摘するのは無粋かなと思わせたりもするのは、優れた脚本・演出に加え、OPEDが極めて効果的に視聴者をSEEDの世界に引き込んでいるからと、僕はそう思ってやまないのです。
珠玉ともいうべきSEEDの曲のなかで、一曲だけ選べと言われたら、挿入歌の『暁の車』を選びます。
アコギの悲しげな調べに乗せた、無情で無常なSEEDの世界観が込められているようで、何度でも心を揺さぶるような何かを感じては、いつも圧倒されてしまいます。
唄を口ずさむのにも、美しくも情緒的に韻が込められているようで、その歌詞たるやまるで音楽の神であるアポロンが、戦場の鎮魂を唄った言霊のようです。