(ネタばれ)中盤あたりから見始めました。
少し年の離れた妹がいまして、テレビを占領されてやむなくというのが正直なところ見始めたきっかけです。序盤は、この世界観での日常が中心らしいので、中盤以降の一貫したストーリーは中盤からでも十分楽しめたかと思います。登場人物は小6中心で一見子供向けですが、(変にかいかぶることなく文字通り)大人も十分に楽しめるアニメです。眼鏡の値段がお年玉2年分という曖昧さや、眼鏡を全く使わない人がいる、眼鏡の世界を一度は否定するなど忘れてはいけないものをちゃんと描写するのはNHKアニメの良さなんじゃないかと思います。
ドメイン、ショートカットなどのパソコン用語が視覚的に描写されているのが興味を持ったきっかけでした。こういうバーチャルな空間が発達したという世界観だと、空間に現れるキーボードを打つ、テレビ電話をするなどがよく見られますが、ショートカットやドメイン外に見せかけるという行為は面白かったです。サッチーのビームは基本的にフォーマット(バグの修正)であるというところや、郵政局の管轄で私有地には入れないという設定も妙に納得してしまい痛快でした。
途中から古い空間というのが重要なキーワードになってきますが、私はそこに感情移入してしまいました。私は小さいころから身近にパソコンがあったので比較的長く触れています。さすがにそのころは今ほど知識はなかったですが、windows95あたりのデスクトップ画面は今でも記憶にあります。そのような古い空間が今では殆どが新しいものに移り変わり姿を消してしまった。全然悪いことではないですが、少しさみしい気もします。でもいまでも、古い空間はまだどこかにあるはず。デンスケはそんな世界の住人でもあるので重ね合わせてしまい、ヤサコとデンスケのシーンはそれ自体感動ものですが、より一層うるっときました。
ストーリーはそれなりにしっかりしたSFモノで良かったです。何気ない都市伝説に始まり、最初はウソくさいミチコさんが現実のものとなっていきます。当然ですが、眼鏡は現実の世界から乖離したことはできないし、補助的な情報を与える程度の装置であるという制約があります。そんな中で、最後には掟破りである、サッチーを改造して主人公が空を飛ぶというのは、クライマックス感があってとてもよかったです。