(ネタばれ)慣れた光景、身近な話、仮想的な物語と現実的な物語との兼ね合いと違和感なく見られると思う。絵の質的に実写に近いのでふとアニメーション作品であることを忘れることもあるかもしれない。ストーリー的にはライトノベル系を思わせる話から段々と違う方向に向かってゆく。
基本的にギャルゲなどを好んで、それに慣れた人にとってはこのストーリーはどうなのだろうと思うところはあると思う。
と言っても、シナリオは普通っていえば普通な仕上がりです。まとまってはいます。個人的には新海監督にシナリオは任せちゃいけないんじゃない思うとこはありますが、どの視点、どの立ち位置、基準から見るかによって大分評価は分かれるだろうと思う。
殆どの人が受け入れられるのは第1話。ほろ苦さを味わうのが2話、リアリティに富んだ苦さを味わうのが3話。そして最後は今までのどの新海作品よりも良くも悪くもスッキリ終わります。
アニメにしかできないこと、っていうのが意外と多く引き出せていると思います。人間関係、時の流れ、比喩的表現、アニメと言う虚像が前提だからこそ生み出せる説得感など。ドラマやマンガなど他の媒体では生み出し難い部分を補填できているように感じます。
また新海さんでしか出来ないという点もあり、背景や細かい描写はそうですし、彼のブランド力というものがアニメ界では一般受けしにくいであろう構成と内容を見る側に受け止めさせることに一役買っていると思います。行き成り他の会社が作って出しても没作品扱いされかねんでしょう。
1時間しか尺はないですが、人によっては最後、これは1回見たらお腹いっぱいになりそうな、そんな感触がするかもしれません。